「お遊びありがとう存じます。
　相変わらずのお粗末申し上げてお開き、
　終わるまでごゆっくりお遊びを願っておきます。」

みなさんお久しぶりです。山田二郎です。

冒頭のごあいさつは私の父であるニ代広沢虎造が、浪曲を唸る前によく使っていた言葉です。近頃、「若い人の言葉が乱れている」などとよく耳にします。

しかし、よく考えてみると、どの時代にも流行語や死語が登場しては消え、その都度「若い人の言葉が乱れている」という言葉を聞いた覚えがあります。

私は「乱れている」ことを問題視するつもりはありません。ただ、若い人たちだけが使う言葉があるのなら、我々が使ってきた言葉（正しい言葉と趣きのある言葉）も大いに広めようではありませんか！

私も皆様に支えられ４４年間アナウンサーという道を歩んできました。がむしゃらに走り続けた高度成長期にあらゆる事をやってきました。近頃ようやく余裕ができて「好きな事をやってみたい」と思うようになりました。

そこで「ことば」をキーワードとして気の合う仲間たちと一緒に楽しく過ごそうと「二郎さんの部屋」をスタートさせました。