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二郎のこんなことをやりました

相撲エピソード/その1

現場にいないと感じない不思議な「予感」というのがあるんですよ。

横綱大鵬が連勝中に浅瀬川という力士と対戦したの事です。私はラジオの実況していたんですが、浅瀬川は四つ相撲でがっちり廻しを引くと力を出す人で勝ち味が遅い人なものですから大鵬にはそれまで一度も勝った事がないんです。お客さんの中には「ああ浅瀬川じゃ大鵬が負けるわけがない」と早々に席を立って出口のほうに急ぐ人もいるくらいで。

私も内心そう思いながら仕切りを重ねる両者の動きを描写していたんですが、なんだか浅瀬川の様子が変なんですよ、いつもよりきらきらしてる感じなんです、いわゆるオーラが出てるっていうのかな、説明しようのない感覚なんですね、解説していた元横綱の東富士さんに聞きました「もし浅瀬川が勝つとしたらどんな相撲になりますかね」「いやぁ大鵬がすべりでもしなければ負けようがないでしょう」と東富士氏、「ほんとに?」所がです。立ち上がるや浅瀬川、頭を低く大鵬の懐に飛び込んで両前回しをつかむや一気の寄り、ゆすり上げるようながぶり寄りであっという間に大鵬を寄り切っちゃったんですよ。

場内は座布団の雨!後でわかったんですがその日の大鵬は朝から高熱で体調悪かったんだそうですが、それにしてもこの日の浅瀬川は別人でした。この1番テレビで観ていたら、浅瀬川のオーラは感じなかったでしょう、だってテレビは恐らく連勝中の大鵬ばかり映していたでしょうからね。